ニュース&コラム ( スポーツ・運動 )

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2013年6月20日(木)

【剣道日誌】心の持ちよう

 今年も全国中学生剣道大会の予選が各地で始まった。小江戸と呼ばれる川越も3日間の日程が無事終了し栄光に輝く者、悔しさに包まれる者、悲喜こもごもの戦いだった。団体、個人ともに出場した娘はこんどこそという思いだったが、あえなく団体はリーグ落ち、個人は1回戦敗退。剣道は勝負だけではないと思いながらも、娘の不甲斐なさに嘆いてしまう。

 試合で力を出し切れない生徒は特に緊張が度を超して「あがってしまう」ようである。少しの緊張はよい結果をもたらすと信じているのだが、あがってしまうとどうしようもない。声をかけても上の空、自分が自分でなくなっていくようだ。意気込みすぎて力が入ってしまう者、緊張どころか逆に緩みっぱなしの者。昔、本木雅弘が主演した「シコふんじゃった」というダメダメ大学相撲部の映画を思い出す。

 剣道には驚・懼・疑・惑という心の動きに支配されてはならない「四戒」という教えがある。これらの思いが特に大舞台で湧き上がってくるのが自然だとすると、湧き上がってくる恐怖や惑いなどを心に留めないことが大切に思う。剣道は技だけではなく心の動きに大きく左右されるために生徒たちに「心の持ちよう」をどのように伝えればよいか、来年に向けての課題である。


2013年4月2日(火)

【剣道日誌】ケガと見取稽古

新年度です。1月に左足ふくらはぎの肉離れを起こしてしまい、稽古不足の春です。しかし、暖かくなるとともに回復し、先週から普段のリズムを取り戻せるようになってきました。

この間、子どもの付き添いも兼ねた見取稽古でした。
「見取稽古」?今風に言えばイメージ作りです。先生のマネをするために、構え・攻め・打ちに入る動作・打ち・残心・発声を身体の細かい筋肉がそのように動くことをイメージしながら見学することです。
剣道では稽古のひとつとされています。実際は動いていないのですが、身体が熱くなるのが不思議です。トレーニングのひとつであるメンタルプラクティスにも通じるように思います。日本の稽古事の多くは形の伝承です。それはマネをすることで伝わります。「守破離」と上達しても基本が変わることはありません。「見て真似て研究する」ことが大切です。

出来たイメージで臨んだ久しぶりの稽古は息が上がるばかりでしたが、夢と妄想が膨らんだケガの功名と言える2か月間でした。


2012年12月29日(土)

剣道即生活

 今年も残りわずかとなりました。六段昇段や剣道専門社会体育指導員資格取得など充実した一年であったことを感謝いたします。稽古回数も142回の稽古を行うことができました。

 なかでも子どもの中学入学を機会に剣道部のお手伝いを始めたことは剣道を別な観点から見ることができとても新鮮でした。昨日の稽古納めでは子ども達に次のようなあいさつをしました。
 「4月時点では指導者もいず、男女ともほとんど勝つことができなかったチームが秋には市内大会でトーナメントに勝ち上がるまでの力をつけました。勝つことができずに途中レギュラーを外された人もいました。さぞ、くやしかったでしょう。しかし、それぞれが前向きに課題をもって稽古に取り組んだことが、結果につながりはじめました。来年は更に「もう少し、もう一本」という気持ちで自分自身に負荷をかけて取り組んでもらいたい。その姿勢は剣道にかぎらず、人生に生きてきます。剣道則生活なのです。」
「剣道と生活」を別のこととして考えるのではなく「剣道則生活」として、一体に捉えることで身心共に成長してもらいたいと希望を託して今年の稽古が終わりました。

 末筆ですが、指導いただいた先生方、協力してくれた家族そしてこの拙い文章を読んでいただいた皆様に一年の御礼を申し上げます。よいお年をお迎えください。


2012年11月20日(火)

【剣道日誌】 ビジネスマンと稽古量

 14日(水)川越旭町剣友会で小学生の元立ち中心の稽古でした。16日(金)は川越武道館で7段の先生方へしっかりと懸る稽古をしました。17日(土)の鳩山町剣友会は特に勉強の場であるために指導いただいている先生方からきめ細かく注意を受けながらの稽古でした。その夜は八重洲で日大FB仲間の会。翌朝の審判のために心を鬼にして帰り、18日(日)は鶴ヶ島剣道大会で審判に臨みました。

 この週はたまたましっかりと稽古できましたが、現役のビジネスマンが稽古量を確保するには稽古場所を多くもつことしかありません。同時にそれぞれの稽古場の特徴を自分に生かすことが大切だと思います。小学生の元立ちでは物足りないかもしれませんが、上手に打たせ引き立てることは大変難しく、これも稽古と思うからです。

 お客様都合で予定していた稽古に行けないこともしばしばですが、おつきあいの飲みすぎには十分注意です。


2012年11月12日(月)

【剣道日誌】箱根駅伝から冷静さを学ぶ

 11月11日(日)は川越日大会の例会に出席しました。一部では元大東文化大学陸上部監督青葉昌幸先生(関東学生陸上競技連盟会長・日大文理学部出身)による箱根駅伝を話題にした「スポーツと私」という講演でした。先生は箱根駅伝で大東大の黄金時代を築いた名監督であることは駅伝ファンの方ならどなたもご存知だと思います。

 箱根駅伝のエピソードを織り交ぜる講演のなかでも特に「大一番で子どもたちに最高のパフォーマンスをさせるには冷静さが大切であり、冷静さを持たせる行動を日常させなければいけません。」というお話は聞き入りました。行動とは日常での生活において自分のことは自分でやる。特に下足を揃えることの大切さ。例えばトイレでサンダルが乱れていれば人が見ていなくても揃えること。これが冷静さを身に着け、本番であがらない気持ちをつくり最高の力を発揮させることになるそうです。

 剣道は所作のひとつとして下足を揃えることをうるさく指導します。しかし、単に所作としてのみ考えており、冷静さを持たせることまで気づきませんでした。
 二部の懇親会では早速、中学の子ども達を例に問いかけ「試合まえのアップで上っ調子にならずに集中できれば本番も強い。ここは日常からの冷静さを持つことが根本にあります。」と教えていただけました。即ち、あわてず冷静に物事に取り組む要素は日常にあるのです。大一番での上がり防止や最大の力の発揮の要素とも言えます。剣道における所作はすべて冷静さを持たせることにもなると考えました。

 来年のお正月は日大、大東大とも出場です。家族で応援に出かける予定です。応援の楽しみが倍増した講演会でした。


2012年11月5日(月)

【剣道日誌】 師弟同行

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 11月3日(土)文化の日は日本武道館で全日本剣道選手権大会観戦。1回戦から決勝戦まで一流選手の試合を堪能しました。

 翌日4日(日)は子どもが通う中学生の指導。先日受けた研修を早速参考にし、正しい打ちを体感してもらおうと防具をつけての基本稽古法を行いました。特に「脇をしめることで正確な打ちをさせる」「送り足のなかに踏込足を交ぜることにより左足で身体を押し出す」ことを中心に指導しました。子どもたちは普段、結構ごまかして打っていることに気付いてくれたようでした。

 剣道部は約10年間指導者も居ず、実績もありませんでした。それでも剣道を選んでくれた子供たちが、剣道を学ぶことでしっかり育ってくれたらと、上手くなること以上に夢を見ます。甲斐あって8日(木)に行われる県大会新人戦個人の部に2名出場することにもなり、子ども達と共に大きく意気が上がるところです。師弟同行です。


2012年10月29日(月)

【剣道日誌】剣道専門社会体育指導員

 10月26日から2泊3日で、剣道専門社会体育指導員(初級)研修に参加しました。
 通信教育と論文の事前課題をこなし、研修での講義と実技。それに伴う試験を繰り返し合否が判定されます。無事に合格できたのですが、実践あっての資格です。これからどのように生かすかが課題です。

 どんな習い事にも技術、技能に優れている人がいます。剣道においても同じです。要因は才能や努力等様々です。この研修は自身の技術や技能を高めることではなく「教える・指導する」ことを学ぶ研修でした。
 「上手な人=指導者」という幻想はありませんか。もしかしたらそれは「上手な人=習いたい人」かもしれません。整理すると「上手な人→習いたい人→指導者」のベクトルが理想かもしれません。技能も指導も上手いという方はいらっしゃいますが、そうではない方、または下手でも指導はピカ一の方もいらっしゃるかもしれません。
 教える・指導することも技術・技能であるために、学ぶ必要があります。特に剣道においては子どもや学生を指導する機会が多いために一層生かすことができます。

 指導者のあり方から始まり、歴史・指導論と指導方法・トレーニング原理と理論・事故防止と救急対応等々、様々な角度から剣道を学ぶことが学習者を動機づけるよりよい指導者への近道だと知りました。また、試合に勝たせることは指導の一部分であって、生きる力を持つ生涯剣道を教えていくことこそ大切であることを学んで帰ってきました。

 朝7時半から夜7時までのハードな日程を乗り切り、体力に自信をもったのもつかの間、午後からは疲れが押し寄せてフラフラの一日でした。


2012年10月23日(火)

【剣道日誌】心身一如

 10月13日(土)に放送されたNHKスペシャル「大激走 アルプス縦断」はご覧になったでしょうか。
 日本海富山を出発し北アルプス、中央アルプス、南アルプスを縦走し太平洋側である駿河湾までの420キロを8日間かけて走るというマラソン(登山?)「トランス・ジャパン・アルプスレース」のドキュメントです。初めて知ったレースですが、高さは3000m級、登り累積が27000mという超ハードなことに驚きました。
 番組は今年8月に行われたもので、28人が参加し完走18人。トップは何と5日と数時間でゴールしました。過酷な自然と戦い、睡眠を削り走る姿は修行僧そのものでした。千日回峰行を思い起こします。
 
 剣道には「立ち切り試合」という過酷な修行があります。 一人の元立ちに対し、たとえば30人が3分もしくは5分フルに懸っていきます。通算で1時間半から3時間くらい選ばれた猛者達が懸っていきます。
 当然のことながら、元立ちは精根尽き果てふらふらになってしまいます。しかし、集中することで邪念がとれ、無駄な力がとれた元立ちが放つ一本、一本は感動です。心と身体がひとつになっていきます。番組でのゴールシーンも同じでした。

 自分を高めるには自分の体力と心への挑戦を怠らないこと。「もっと強く、速く、高く」の気持ちですね。心身一如。


2012年10月15日(月)

【剣道日誌】秋の講習会

昨日は「指導法と審判法」の講習会。一日剣道漬けでした。
他の武道・スポーツではわかりませんが、剣道界では全日本剣道連盟の下、地域レベルで定期的に講習会が開かれます。目的は正しい剣道の普及です。かつては流派によるものだったのでしょうが、現在は統一された形をとり、段位もこれに準じます。

愛好者には高める人、広める人、楽しむ人といる中、講師(教士8段)より何度も「あなたたちの姿勢を子供たちや地域の人たちが見ています。」と言う言葉に「はっと」させられました。
剣道は事理一致を求めます。思いをそのまま身体で表現することです。指導の場でも事理一致を求めていくことが大切です。

終了後、講師のお一人から立会を褒められルンルン気分で帰路に着いた秋の夕暮でした。


2012年10月10日(水)

環境と交通事故

昨日、上野でガードレールを突き破り歩道にクルマが突っ込む悲惨な事故がありました。
本来は交通弱者があんしんできる場所での事故を最近よく聞きます。

先週も川越市内の中学校で同じような構図の事故がありました。
報道によると雨で泥沼化した駐車場?から上手く出庫しようとアクセルとブレーキを踏み間違え、渡り廊下に突っ込んだそうです。
たまたま先月、この中学校での行事に参加したところでした。
この日も雨が降り「渡り廊下を越えて泥沼化した駐車場は止めたくないな」と駐車を避けた現場だったので驚きました。果たして駐車スペースとしてふさわしい場所だったのか疑問です。

ペダルの踏み違いは「コンビニに突っ込んだ」「バックを誘導している配偶者に接触してしまった」等の事故を受けることがあります。
オートマチックが主流になり、人の五感ではなく機械を通して判断する装置が増えている昨今、果たして人が追いつけているのかこれも疑問です。

環境(車内、車外)に適合できずミスしたときに事故となります。
環境の整備と環境を直接冷静に判断することが求められます。