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2014年7月11日(金)

【剣道日誌】残心と思いやり

 NZ出身のアレキサンダー・ベネット七段。いつも気になる剣道家である。先日、故郷からの帰り、機内の画面に目をやると彼の姿があり、思わずレシーバーをつけた。「IZA・NOWもうひとつのニッポン」という番組だったと思う、残心の意味することを深く語る彼が印象に残った。

 剣道は当たっただけでは一本とならず、気剣体がひとつになって初めて一本となる。残心のない打ちは一本とはならない。残心とは打ちきった後、身構えと共に心を許さず、相手に向かうことである。この所作を彼は特に「相手への思いやり」と捉え、日本が世界に発信すべき思想だとも語っていた。

 確かに、残す心は「もう一本行くぞ。さぁ来なさい。」という積極的な心なのだが、同時に相手を思いやる心があるからこそ文化としての剣道がある。残心=思いやりがあるときに、心は彼我とその空間に残り、感動となる。空の上で海外の剣道家から学んだ。